怒りっぽくなる 春を ジャスミン茶 で穏やかに過ごしましょう。
桜舞う 春の季節がやってきましたね。
陽射し あたたかく 気持ちのよい季節ですが、
春は 風の強い季節でもありますね。
中医学では 身体を守る力が弱いと 邪気が身体に侵入し
疾病になりやすい と考えられています。
春の邪気は 風に邪気の邪と書いて 風邪『ふうじゃ』 と言われています。
そこで 風邪と 春の身体 の特徴と 春の薬膳 を 紹介します。
🌷風邪の特徴
①軽く、上昇・発散する という特徴から 身体の上半身を傷めやすくなる
→ 頭痛、めまい、目の充血、鼻づまり、喉の痛み、軽い咳 など
②症状が 身体のあちらこちらに移り 現れる という 善行 の性質から
邪気が あちらこちらに移動する。
→ かゆみ、しびれ など
③症状が 変わりやすく 病気の変化が速い という 数変 の性質から
かぜが 気管支炎・肺炎 と変化する。
④かぜは風は一年中吹くので 百病の長 といわれ 風邪が 他の邪気
と一緒になり 身体に侵入し 様々な病気を引き起こす。
※他の邪気とは…
梅雨=湿邪 夏=暑邪・火邪 秋=燥邪 冬=寒邪
🌷春の身体の特徴
春は五臓のうち 肝臓の機能が盛んになり 精神・情志の活動が
上昇・発散します。
いわゆる 怒りっぽくなります。
怒りの感情が長期続くと 肝臓 だけでなく
肝臓の機能に 密接な関係があると言われている 脾臓と胃
にも影響を与える為
風邪の侵入を防ぐ と同時に 肝 と 脾胃 を傷めないように
楽観的な心理状態を保つことが重要です。
🌷春の 薬膳
・身体をあたため 上昇・発散させる効果 のある食材を使う
つまり 温性で 辛味 のものを使う
・春の味である 酸味 を摂る
酸味は 肝 に効く
・脾 に効く 甘味 も摂るといい
材料 パクチー 1袋
春雨 180g
むき海老(冷凍)180g
きゅうり 1本
カシューナッツ 40g
ナンプラー 小さじ4杯
酢 大さじ2杯
ポッカレモン汁 大さじ2杯
スィートチリ 大さじ3か4杯
※4人で食べて余る量です。
作り方 ①春雨を戻す。
②熱湯にむき海老を入れ 加熱する。
③きゅうりを切る。
④カシューナッツを砕く。
⑤ボールに①から④と、パクチーの葉を入れる。
⑥⑤にナンプラー、酢、レモン汁、スウィートチリを入れ、
混ぜてできあがり。
《ジャスミン茶》
ジャスミンは 気の巡りをよくし 気持ちを落ち着かせます。
温性で 辛味で 肝に効くため 春にピッタリのドリンクです。
ジャスミンだけでも 十分ですが 更に気を巡らせる働きのある
陳皮 と 春に多い 目のトラブル対策として
クコの実 を入れて みました。
材料 ジャスミン茶 1包
陳皮 小さじ2杯
クコの実 小さじ2杯
熱湯 300~400cc
作り方 ①ティーポットにジャスミン茶、陳皮、クコの実を入れる。
②①に熱湯を注ぐ。
③茶葉が広がったらカップに注ぐ。
《ミントティー》
風邪と暑邪・火邪 が身体に侵入し 身体に熱感がある方向けです。
レシピは前回 載せていますので 参考にしてください。
花粉症対策として紹介しましたが
ミントは 熱を取り除き 喉の腫れや痛みを改善する作用があります。
また 辛味で 肝と肺 に効きます。
気分が落ち込む日 なんかイライラする日に
コンビニで ジャスミン茶 を買って 飲む
これも 薬膳 です。
怒りっぽくなる この春を ジャスミン茶 で
気持ち穏やかに 過ごしましょう。
国際薬膳師 国際薬膳調理師 登録販売者
熊代美奈子 (くましろ みなこ)