【脈】 健康法

こんにちは。

国際薬膳師の 熊代美奈子です。

 

先日 脈の勉強に 行って来ました。

 

講義冒頭の 先生のお話です。

 

『脈をとる ということは 

脈を通して 心臓を触っている ということであり

血管を通して 血管の強さ 男女 年齢 血流 

そして 病気まで わかります。

道具がなくとも ここまで わかるのです。

でも ここまでわかるようになるには

10年 20年 かかります。』

 

約3時間という勉強時間でしたが 

とても面白かったので

皆さんにご紹介したいと思います。

 

《脈をとる》

 

①脈をみたい腕の 反対側の手のひらに 脈をみたい腕を乗せる

②手首が折れる しわの所の 親指の付け根に 

 反対側の手の人差し指を置く。

③②のすぐ下に 反対側の手の中指を置く。

④③のすぐ下に 反対側の手の薬指を置く。

 

㊟男性は すぐ下ではなく 少し隙間を開けてとると とれます。

 

人差し指 中指 薬指 の 3ヶ所それぞれに 脈を感じる事が出来ましたか?

感じられない方は 少し 場所を 移動してみてください。

ちなみに私は 人差し指 中指 は 上下にあるのですが

薬指は 太い血管のある内側へ 寄った所にあります。

脈の位置は 個性があって 手の甲にある人もいるそうです。

 

《3ヶ所があらわすこと》

 

左手手首 上から下へ順に 

心臓(②のこと)→肝胆(③のこと)→腎臓(④のこと)

右手手首 上から下へ順に 

肺(②のこと)→脾胃(③のこと)→腎臓(④のこと)  

 

の状態を みることができます。

 

《平脈を知る》

 

平脈とは 1分間に打つ 脈の数のことです。

平脈の測り方は 朝 目覚めた時に 寝床で 1分間 測ります。

動いてしまったらば 10分間 時間をあけ 測ります。

 

《平脈からわかること①》

☆1分間 70回 が一般的であり 理想

☆回数が多い人は 興奮しやすく 切れやすい人

 仕事などで緊張感がある人に多い

☆回数が少ない人は 穏やかな人

 体が冷えている人に多い

☆90回以上になったり 60回未満になったりと

 回数に大きな変化がある人は 不整脈の心配がある

☆脈がとれない という人は 血不足か あるいは

 何かの病気かもしれない

 

 《腎を強くするには》

 

私は右も左も 腎臓の脈が 他と比べて 弱く

先生に伺ったところ

大体の人が 薬指が 感じにくい という お話でした。

 

腎の働きは というと

☆精を貯蔵する。全身のエネルギー源。

☆成長 発育 生殖を 促進する。

☆骨 歯 を丈夫で健康にし 脳を充実 発育させる。

☆水を司り 水分の再吸収 尿排泄などを行い

 体内の津液(※1)の 代謝バランスを保つ。

☆肺と関わり 気の巡り行う。

 

などが あります。

(※1津液しんえき=体内の水液の総称。

          津は霧状の目に見えないもの。液は目に見える水分。)

 

その腎の働きを良くする食材は 

 

冬 冷たい環境にいる 冷えがある という方 →

くるみ にら えび 鶏肉を

体の成長や 生殖能力 各臓腑に 腎の精力が 使われるので そのような方には →

小麦 豆腐 黒ゴマ 黒豆 卵 牛乳 豚肉 貝類

 

です。

 

そこで 腎にいい食材を 使ったレシピをご紹介します。

 

《くるみと栗 アスパラガスの炒め物》

 

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腎にいいだけでなく 肺疾患にも効果的です

材料 

くるみ    50g

栗(※2) 150g

アスパラガス  3本

鶏肉もも  250g

ねぎ     10g

生姜     10g

片栗粉   大さじ1杯

塩      少々

なたね油   少々

A=醬油  小さじ1杯

  紹興酒 大さじ1杯

  片栗粉 小さじ1杯

B=醬油  大さじ1杯

  塩   小さじ2分の1杯

  水   4分の1杯

(※2 むき栗を使用しています。)

 

作り方

①鶏肉を一口大に切り Aで下味をつける。

 Bは合わせておく。

②くるみを乾煎りする。

 アスパラガスは茹でてから 斜めに薄く切る。

 ねぎ 生姜はみじん切りにする。

③フライパンを熱し 油を注ぎ ねぎと生姜と鶏肉を炒め

 ②とBを入れ ひと煮立ちしたら 水溶き片栗粉を入れる。

 アスパラガスを散らして 出来上がり。

   

《腎にいい 薬膳ドリンク》

 

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ほうじ茶 × 黒豆 

材料

ほうじ茶 大さじ2杯

黒豆   大さじ2杯

熱湯   300~400cc

 

作り方

ティーポットにほうじ茶 黒豆を入れて 熱湯を注ぐ。

②①を蒸す。

カップに注ぐ。

 

炒め物は 虚弱で 呼吸器系が弱い 息子たちのために作る 

我が家の定番メニューの1つです。

木の実は 値が張りますが 腎や肺に作用するものが多く

子供たちにも 人気の一品です。

 

黒豆は 眼精疲労 視力改善 疲労回復 胃腸回復 むくみ解消 と 万能です。

胃腸が弱く 足のむくみを 改善したい 私は 勿論のこと

ケータイばっかり 見ている 息子たちにも 飲ませています。

 

ほうじ茶は 少量ながら カフェインが入っている と言われていますが

ノンカフェインの ほうじ茶も あります。

お子様に飲ませるのに 気になる方に おすすめです。

 

国際薬膳師 国際薬膳調理師 登録販売者

 熊代美奈子(くましろ みなこ)