六臓六腑の解毒・排毒法

 

こんにちは。国際薬膳師の熊代美奈子です。

 

新しい環境で 疲れがたまっている 皆さんに向けて 前回は

時辰(※1)ごとに 時間と その時間に関係する五臓六腑(※2 六臓六腑)と

その時間の過ごし方 注意点を お話ししましたが

今回は その続編で 体に入った 毒を 解毒・排毒する方法をお話ししたいと思います。

 

(※1 時辰=じしん=かつて中国 日本で使用していた 時刻の単位のこと。)

(※2 時辰では 五臓六腑の11ではなく 心包 を加え 六臓六腑の12

 で考えます。心包は 心臓の外側の組織で 心臓を保護するもの。

 諸説ありますが リンパ ホルモン とも言われています。)

 

毒とは 外から入ってくる毒として 排気ガス 農薬 薬があります。

『是薬三分毒』という 中国の言い伝えにあるように

薬とはいえ 三割は毒 といいます。

副作用もありますし どんなに良いと言われている薬でも 

その方の体に合わなければ 毒 という訳です。

また 体内の毒としては アンモニア 尿素 乳酸 などです。

 

中医学では 肩こりの こりも 毒と考えるそうです。

 

その毒は 肝臓が AM1~3に 解毒する働きがあるので

AM1 までに 寝ましょう とお話ししました。

肝臓は 肝臓だけでなく 体に入った全ての毒を無毒化するのですが

他の臓器臓腑も 肝臓のように 全てではありませんが 解毒・排毒します。

 

そこで今回は各 六臓六腑の 解毒・排毒について

解毒・排毒に適した時間とともに その方法をお話しします。

ちなみに 解毒とは 体内で毒を無毒化し処理すること

排毒とは 体外へ毒を出すこと です。

 

PM11~AM3  肝臓と胆

①涙を流す

②睡眠をよくとる

③ヨガなどで肝臓を揉む(※3)

 

(※3 ヨガには 臓器の働きを高めるポーズがあるそうです。)

 

AM3~7   肺と大腸

①運動などで汗を出す 

②排便

③深呼吸

 

AM7~11  脾臓と胃

①足を叩く(脾の経絡※4) 

②腹筋

③お腹を温める

④吐法(※5)

 

(※4 脾の経絡は 足先に始まり 足の内側 胸を通り 脇の下辺りまで

    行きます。足の脾の経絡として 三陰交 を紹介します。

    三陰交は 足内側のくるぶし から 指三本 上にいった辺りです。   

    その辺りを 叩いてみてください。)        

(※5 吐法とは 吐くことです。飲み過ぎた時 食べ過ぎた時や

    鼻水 痰が多い時に 外に出すことを さします。)

 

AM11~PM3 心臓と小腸

①昼寝をする

②コーヒーを飲んだり苦いものを食べる

 ③スクワットをして足の血流を良くする

 

PM3~7   腎臓と膀胱

①足で地面をつかむ

②スイカ 冬瓜などの瓜のものを食べ 体内の余分な水分を出す

③ぬるま湯を一杯飲む

 

PM7~11 心包と三焦(※6)

①鼠径部 首 脇の下のリンパマッサージ

②散歩して 要らないホルモンを代謝させる

 

(※6 三焦とは 中医学では 全身の 気と水の道 として

    疎通する機能がある と言われている。)

 

取り入れられるものを 1つでも 取り入れて 

新生活を 元気に 笑顔で 過ごせますように ✊

 

国際薬膳師 国際薬膳調理師 登録販売者

 熊代美奈子(くましろ みなこ)